4年前の施工不良を徹底補修!雨漏り対策と耐久性向上(後編)

前編では、防水工事に向けた下地処理や集水口の工事、プライマーの塗布までをご紹介しました。

後編では、いよいよ防水層の形成に入ります。プライマー塗布、サラセーヌK・Aの塗布、トップコート仕上げといった堅鎧システムの全貌を写真と共に詳しく解説します。4年前の施工不良による課題を完全に解消し、建物の未来を守る仕上げ作業が進んでいきます。

目次

プライマー塗布

ウレタン防水層の下地には層間プライマーを均一に塗布しました。プライマーは、防水材と下地の密着性を高め、剥がれを防止する重要な役割を果たします。適切なプライマー選択と均一な塗布が、防水層の性能を左右します。

出隅補強クロス

出隅部分や脆弱な箇所を補強クロスで強化。これにより、防水層の耐久性をさらに向上させました。特に角や端末部分の損傷を防ぐため、丁寧な施工を行いました。

立上り・平場のサラセーヌK塗布

高強度形ウレタンであるサラセーヌKを立上り部分と平場にローラーと刷毛で丁寧に塗布。高い耐摩耗性を持つため、建物の動きや衝撃にも耐える防水層を形成しました。平場では均一な厚みを保つことに注力しました。

立上り・平場のサラセーヌA塗布

次に、柔軟性と伸び率の高いサラセーヌAを立上り部分と平場に塗布。2回重ね塗りを行うことで、堅鎧システムが完成し、非常に強固な防水層が形成されます。

トップコート塗布

防水層を保護するため、紫外線や雨水から防水層を守るトップコートを塗布しました。一部遮熱機能を備えたものを採用し、室内温度の上昇抑制も期待できます。

施工後

改修工事後の防水層は、美しく仕上がり、建物全体の防水性能と耐久性を大幅に向上させました。

まとめ

今回の屋上防水工事では、4年前の施工不良による問題を解消し、建物全体の耐久性を向上させることができました。適切な施工がいかに建物の寿命に影響を与えるかを改めて実感する現場でした。

特に、防水層の厚みを均一に保つことや、集水口の適切な処理が防水工事の成否を大きく左右します。これから防水工事を検討されている方も、費用だけでなく施工内容や業者の技術力をしっかり見極めて選ぶことが大切です。

屋上防水工事は建物の未来を守る重要な工事。今回の工事がオーナー様に安心と満足を提供できたことを、職人一同嬉しく思っています。

サラセーヌ堅鎧システムを採用した今回の防水改修工事では、漏水問題を根本から解決し、建物の耐久性を向上させることができました。防水工事は建物を長く安全に維持するための重要な施策です。

今回の内容が、防水工事の重要性や工程についての理解を深める助けになれば幸いです。今後も定期的な点検とメンテナンスを行い、建物の資産価値を維持していきましょう。

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