マンション大規模修繕工事を行いました。そのマンションの外壁で使われている鉄筋コンクリートの補修工事の模様をお伝えします。

クラック(ひび割れ)から雨水が入り混んで、鉄筋が錆びて膨張してしまい、コンクリートが内部から破裂する現象を「爆裂」と言います。

補修はまず浮いてしまったコンクリート部分を斫(はつ)り落とします。

そして、念入りに浮いている部分をそぎ落とします。

次に、爆裂の原因、錆びた鉄筋をケレンして、サビを落とします。

ハツリとケレンのゴミ、埃を全て落とします。

修理箇所以外(タイル)に補修材が付かないように養生。天井部分は再塗装の前段階のため養生はしません。

鉄筋にサビ止めを塗ります。乾いたら補修材のプライマーを塗布。

樹脂モルタルを充てん。

鏝(こて)で修正箇所に押し付けます。

樹脂モルタルに巣が出来ないように充填します。鏝で元の形状と同じになるように成形。

接着面を広げ、密着させることで、脱落を防ぎます。建物は角々のラインを出すことでシャープな印象になります。

スポンジ鏝に変えて、表面を調えます。

養生を取って修正作業の完了です。

今回は「錆び」による爆裂でした。寒冷地では凍結による爆裂も起こることがあります。


この工事は動画でもご覧になれます。