耐久性のとても高い外壁タイルですが、洗浄してきれいに汚れを落とせたとしても耐久性も新築同然になったわけではありません。
長期間にわたって強烈な紫外線が降り注ぐ過酷な夏や氷点下にもなるぐらいの厳しい寒さなどの自然環境にさらされてきています。
地震なども含め振動の影響からひび割れや浮きによる滑落などの可能性がないわけでもありません。
タイル部が大丈夫でも目地部からのエフロレッセンスの発生ということもあります。
エポキシ樹脂の注入による外壁タイルの浮き補修で滑落防止すればよいのですが、せっかく足場を組むのでそれだけで済ますのももったいないといえば勿体ないです。
今回の巣鴨の現場は補強したタイルの上からさらに透明な塗装をします。要はクリヤー塗装です。
こちらが今回使用した透明塗装のセブンSS。
セブンSシーラーをたっぷり塗布していきます。
もちろん丁寧に高圧洗浄をした後からだからこそシーラーの効果も万全となります。
塗り残しのないようにローラーに集中して塗っていきます。
こちらが下塗り塗料のセブンSシーラー15キロ缶。
翌日、シーラーがよく乾燥されているか確認をして次はトップコートを塗布していきます。
タイル自体は陶器なので塗料の吸収は少ないですが、モルタル目地は吸収するためたっぷりと塗布していきます。
乳白色の液体が乾燥すれば透明になってきます。
こちらは足場を解体した時用の壁つなぎのアンカー部分のタイル。
こちらも事前に塗装しておきます。
※壁つなぎを取った足場解体時の外壁のようす。解体したらこの部分に貼ってきます。
引き続きトップコートの塗布です。
クリヤー塗装は塗り継ぎが目立ちやすく乾燥時間を考慮に入れて、職人同士並列に並んで施工していいきます。
塗布後少々の時間経過後。
まだ乾燥しきれていない状態ですが、良い艶の輝きを放っていきます。
上階から1階へ。
細かい部分も塗り忘れなく徹底的に。