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バルコニー防水の仕上げはトップコート材にチップを入れて滑り止め

By 2022年4月20日ウレタン, ベランダ

最終日になりました。今日はウレタン防水最後の仕上げ作業となります。硬化させたウレタンにトップコートを塗り、何か問題があれば手直しをしてそれで終わりです。このトップコートはウレタンを紫外線から守る効果があるため、ウレタンの早期劣化を防げるというメリットがあります。

折角防水工事をしてもすぐにウレタンが劣化してしまっては元も子もないので、2層流した後には絶対に塗りたいですね。実際に使うトップコート、サラセーヌTです。これも他の材料と同様、2液となっています。

ウレタン保護剤であるトップコート サラセーヌT

 

サラセーヌTはウレタンのように厚みを付ける材料ではないため、ウレタンの様にそこまでの量は必要ありません。なので今日もシール材の缶を洗った物を容器にして塗り込んでいきます。また、ウレタンと違い撹拌機を使わないと満足に攪拌できない材料でもないため、少量作る際は撹拌機ではなく刷毛やローラーなどで攪拌します。

攪拌前のサラセーヌT

 

サラセーヌTを作ったら、硬化させたウレタンに塗っていきます。もちろんここもダメ込みから始めていきます。

サラセーヌTのダメ込み

 

このままローラーで残りの箇所を全部塗ってしまいたいところですが、ここはバルコニーです。サラセーヌTは硬化させるとツルツルとした感触になり、人がその上を歩けば足を滑らせることになってしまいます。そのため、足を滑らせないようにするためにする必要があります。

そこで使われているのがこちら。「チップ」と呼ばれている粉です。これをサラセーヌTに入れる事で、硬化させた後にザラついた仕上がりにすることができます。その表面のザラつきが滑り止めになり、人が安心して歩けるようになります。

滑り止めの役割をする「チップ」

 

チップはそんなに大量に入れる必要はありません。少し入れれば十分効果を発揮させることができますが、粉状の物のため、一度に大量に入れるとダマになってしまいます。なので少しずつ入れて、しっかりと攪拌しダマにならないように注意する必要があります。

写真は実際にチップを入れているところです。一度に大量に入れるのではなく、少しずつ入れています。

チップを入れ、滑り止め効果のあるサラセーヌTを作りそれを土間に塗る

 

サラセーヌTはウレタンのように大量に流すものではありません。ウレタンの時は、バルコニーに勾配がつけられ撒いたウレタンが流れ、足で踏んでしまう可能性がありました。トップコートはどのメーカーのものでも流さずに塗るものなので、トップコートの塗り込みは最初にダメ込みをすべて終わらせた後、ローラーを転がして仕上げました。

土間にチップ入りのサラセーヌTを塗り仕上げていく

 

最後はウレタンの時と同じように、塗ったトップコートを踏まないよう手すりの上からの作業となります。

塗ったサラセーヌTに足跡をつけないように、手すりの上から作業をして仕上げる

 

サラセーヌTを塗り終わった後の写真です。足跡もなく、キレイに仕上げられているのではないでしょうか。この後、硬化させてからバルコニーにあった荷物などを元に戻してウレタン防水工事は完了となります。

トップコート塗布 完了

 

この日もシール打ち替えと同時進行でした。シールも終盤だったこともあり、ネタ場から必要最低限の道具や材料だけ残し、他のものは片づけてあります。こうすることで、作業が終わった後、速やかに片づけて帰れるようにしています。

不要な物を下げ、速やかに撤収できるようにしておく

 

残りの作業も終わり、改修工事は終了です。車に入りきらなかった荷物や道具は、ブルーシートで覆い、邪魔にならないように片づけています。残った荷物は後日に引き下げます。これらが済んだ後に、足場の解体を行い改修工事は終了です。