施工させていただいたお宅です。
外壁の一部に石調の飾りタイルが使用されています。
モルタルの外壁と対比になって、とても素敵でモダンで高級感があります。ところがこちらのお家、家の横に電車が走っていて、家の向いはバス通りで車の往来が多く、かつ3階建てなので普通以上にお家の振動が激しいのです。
そのため、この飾りのタイルが剥落してしまいます。実際、何か所か落ちているので、外壁塗装工事を行う際にお客様から何とかならないでしょうか?というご相談がありました。
そこで何とかならないかということで、いろいろ考えたところ思い当たろましたのが、セブンケミカルというメーカーの透明塗膜防水材セブンSSを使用するという施工方法でした。
なぜセブンSSを使用するかというとタイルはひび割れ、浮き、剥落、など各種の劣化現象が起きます。セブンSSは耐久性、防水性、施工作業性、意匠性に優れ、タイル張り面及びコンクリート打放し面の外観を損なわずに長期間にわたり維持することが可能と謳われているので今回のお宅のようなケースには期待出来ます。
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もうひとつ、一応剥落防止なので防水材とも違う。例えば、霞が関の会計検査院とか国会議事堂のそばの建物が老朽化していて、ネットをかけて、剥落等で被災しないようにしています。そのような工事に使用する同じ材料を考えたのです。
防水とは違う防水材ですが、剥落防止材までいかないけど落下防止するための措置というのでこの製品を使いました。
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施工はまずセブンSシーラーを塗布します。
防水材の膜を作るために刷毛で塗りました。
タイルの表面はローラーを使用します。
このシーラーはナノカチオン樹脂により高い浸透性を持ちます。
そして、セブンSSで中塗り1回目塗布します。
セブンSSは防水仕上げ材でアクリルシリコン樹脂がベースの材料です。
乾燥したら、セブンSSで中塗り2回目塗布します。
最初は白色ですが乾燥すると透明に変わります。
上塗りはセブンSトップM♯30を使用します。
この上塗り材は防水性に優れたアクリルシリコン樹脂透明塗料です。
これも2度塗りを行います。
以上、5工程がセブンSSの施工でした。
別の現場ですがセブンSSの工程動画がこちらです
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この5工程により、外観を損なわず長期的に保護を維持することが期待できます。
もちろん、剥落防止もです。
塗装を担当した豊永班の苦労が出ています。
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RCや打ちっぱなしの外壁にお住まいになるみなさんにはそれぞれ特有のお悩みがあります。
今回の工事は浸透防止材を使って美観を損なわないようにやらせていただきました。
そして、屋上防水はサラセーヌKとAでウレタン防水をさせていただきました。
施工後、施主様ご夫妻が大変喜んでいただきました。
弊社にとっても忘れない工事のひとつになりました。