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炎天下の中でさらに火を扱うを使う屋上の防水工事とは?

まだ梅雨が明けていないというのにこの暑さ・・

屋上や屋根での作業は厳しくなります。

このように伝えるとお施主さんの中では工事を敬遠したくなるような方も出てくると思いますが、職人にとってみれば仕事がないよりあったほうがいいの事実です。

炎天下の作業は厳しいのは当たり前ですが、そのような現場の中でも影になる施工箇所があれば、特に日中で気温が高くなる時間帯はその影になる場所での作業を優先するなどします。

ただあくまでも現場と工程によります。

全く日の当たらない箇所だけでの施工というものはありません。

なので、日陰になる場所でこまめな水分補給をとるための休憩も多くなってきます。

屋上防水の場合、「ウレタン塗膜防水」や「塩ビシート防水」、「アスファルト防水」などの施工法があります。

中でもアスファルト防水は火を扱う作業なので夏は正直気合がいります。

屋上防水を改質アスファルトで施工する

 

新築の場合は、屋上(陸屋根)床面のスラブの上にプライマー塗布後、屋上にあげたアスファルト溶融窯でアスファルトを溶かしあらかじめ敷いておいたアスファルトルーフィングの上に溶かしたアスファルトを流しながらストレッチルーフィングを流し張りします。いずれもかなりの熱気の中で作業をします。

弊社の場合は大規模修繕という改修工事になるので溶融窯を使用したアスファルト防水は行っていませんが、同じアスファルト防水という枠組みの種類の中では「改質アスファルトトーチ工法」は行います。

 

この施工はアスファルトを溶かすという意味においては同じですが、材料的に固形化したアスファルトを溶融窯で溶かして作業するというのではなく、合成繊維不織布に液状化した改質アスファルトを含侵してしみこませたシートを、ガスを用いたトーチバーナーであぶりながら溶かして敷いていくというものです。

 

既存の防水層を撤去しない限り、元々の防水層が露出のアスファルトでしか使用できない工法ですが、改修工事ではウレタン塗膜防水の次に行っている防水工法です。

 

火器を使用するため少なからず安全性という観点から、同じアスファルト防水でも「冷工法」といった防水工法も出できています。

 

いずれも改修工事の防水は、既存の防水層の種類や劣化状況のほか、保護層なのか露出なのかで工法が限定されてきます。

改質アスファルトトーチ工法も露出防水という既存の条件では撤去せず浮きや建物の挙動などでひび割れなどの箇所があれば、補修もしやすく優れた防水でおすすめではありますが、その様々な条件下の中で可能な限りの施工方法でいえば、アスファルト防水よりウレタン塗膜防水か塩ビシートの機械固定式の施工が多くなってきているイメージです。

世にある仕事の中で、炎天下で行う屋外作業はどれも厳しいものではありますが、屋上防水のトーチ工法もなかなかのものです。