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神奈川県

タイルの浮きをエポキシ樹脂で注入補修

種別タイル, 長尺シート, シール
箇所外壁
タイル打診検査1 タイル打診検査2

下地調査

こちらの現場はタイルの浮き補強以外にもモルタル補修もしています。

鉄筋コンクリート壁のひび割れと爆裂補修

タイル面もモルタル面同様、予め下地調査をしてから各作業を行っていきます。タイルもモルタル同様、打診棒を使いタイル浮きなどを探しつつ、目視してタイルひび割れ箇所を探していきます。

【タイル打診検査の参考動画】

マーキング

モルタル面はマーカー、時にスプレーなどを使いどこに何があるか分かるようにチェックしていますが、それは後に塗装をするから出来ること。

タイル面にマーカーやスプレーを使ってしまえば、タイルの上から塗装が入ることがないため後でそれを落とさなければいけません。しかしマーカーやスプレーを落とすのは一苦労ですし、一歩間違えばそれらが落ちないなんてこともあり得ます。

そんなことにならないためにも、タイル面の下地調査のマーキングではマスキングテープ、もしくはチョークを使いマークしていくのが一般的です。

写真ではテープとチョークを併用しているのが分かると思います。主に色分けしたテープを使い、そのテープの上に何をするのかを記しています。チョークは注入工事をする箇所で使われています。予めどこに穴を開ければいいかチョークで印をつけておき、穴あけがスムーズに出来るようにしてあります。

【モルタルクラック補修マーキングの参考記事】

鉄筋コンクリート壁のひび割れと爆裂補修

タイル注入

施工前

タイル注入工事です。写真では分かりづらいかもしれませんが、予め穴を開ける箇所にチョークでマーキングがしてあります。

工程はほぼモルタル注入と同じですが、穴を開ける間隔と、穴埋めに目地材を使うところに違いがあります。それ以外は同じと思っても問題ありません。

穴あけ

予めマーキングした箇所にドリルを使い穴を開けていきます。浮いた箇所であればどこへでも…というわけではなく、「タイル4枚に対し1穴」と決められているので、それに従い穴あけをしています。

清掃

穴を開けたら掃除をします。モルタル面の注入と同様、ドリルで穴を開けているので中の埃を取る必要があります。中でエポキシ樹脂が詰まってしまわないようしっかり埃を吹き飛ばします。

注入

エポキシ樹脂を注入していきます。

注入はポンプで圧をかけながら、躯体とタイルの隙間にエポキシ樹脂を送り込む工事です。そのためウエスをかまして注入しないと、圧にエポキシが負けて材料が飛散してしまう、中の隙間までエポキシを送り込めない、といった原因になるので必ずウエスをかましてから注入します。

また、モルタルでも同じですがタイル面の注入は特にエポキシを入れすぎるとタイルが割れてしまう原因になるので、入れすぎには注意しながら注入していきます。

【注入ガンにエポキシ樹脂補充の参考動画】

ステンレスピン差し

注入したらステンレスピンを差します。作業名はいわゆる「アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法」です。
全ねじ4ミリステンレスピンがエポキシの「返し」で押し返されないようしっかり奥まで差します。

この時注入でかませたウエスをそのままにしてピンを差すと、穴から漏れたエポキシで周りのタイルを汚してしまうことが少なくなり、エポキシの掃除をしなくて済むので一石二鳥です。なのでウエスはピン差しが済んでから取るようにしたいですね。

【タイルの貼り替えとエポキシ樹脂注入の参考動画】

埋め戻し

ステンレスピンを差したら穴を埋め戻します。

埋め戻しの前にエポキシの漏れがあるかを確認し、あれば洗浄しておきます。この時シンナーで洗浄をする職人が結構居たりしますが、エポキシを一番キレイに洗浄出来るのは水です。改修の後にタイルがテカっていたりするのは、シンナーで洗浄しエポキシを落とし切れていないからです。

洗浄も終わらせ、目地材を使い穴を戻せばタイル注入は完了です。

タイル張替え

施工前

タイルの貼り替えを行っていきます。

錆びなどのタイルの汚れが酷いのが分かるかと思います。また、タイルにアンカーが打ち込まれているのもあるので、これも撤去したいところです。

また、足場を設置するためにタイルが撤去されている箇所もあり、これもタイル貼り替えとなります。

ハツリ

タイル貼り替え箇所を斫っていきます。

手斫りではなく、斫り機を使いタイルを斫っている様子です。この時に貼り替えるタイルだけでなく、埋め込まれたアンカーも周りのモルタルを斫って撤去します。

【鉄筋コンクリート壁タイルの張り替えの参考動画】

【ALC壁タイルの張り替えの参考動画】

タイル貼り:目地埋め

斫り終わったら新しいタイルを貼り付けていきます。

躯体面に「アンコ」と呼ばれている材料を使いタイルを貼り替えます。タイルを貼り終わったら、小手を使い目地材でタイルの周りの目地を埋めていきます。
ちなみにお施主様のご了承の元タイル張替えは少量のため焼かずに材料屋の在庫にあるタイルで張り替えをしました。
廃番で大量に張替えがある場合は形状やサイズ、色や質感を合わせた焼き発注をします。

施工後

目地を埋めたら、タイル表面についている目地材があればキレイにふき取ります。ここまでの工程全て終わればタイル貼り替えは完了です。

マーキングしたテープは施工が完了となればその度に剥がしてしまいます。

シーリング

タイル面のシールの打ち換えです。

目地や窓サッシ周りだけでなく、通気口の周りにもシールを打つ必要があります。この通気口のことを「ガラリ」と言い、写真のように丸い形をしていることが殆どです。

工程は通常のシールと同様で、既存シールがあれば撤去、掃除し養生をしたらプライマーを塗布。乾いたらシールを充填して均して完了です。

【マンション外壁のシーリングの参考動画】

水洗い

モルタル面、タイル面両方ともに外壁補修工事が終わったら水洗いをします。水洗いの後、塗装を始めていきます。

【マンション外壁タイル洗浄の参考動画】