ビルの真横は電柱です。足場組立ての前に危険防止のため電線に防具をつけて、もしものときに備えます。 足場の組み立ての様子です。メッシュシートは屋上よりも高く貼り、汚水や塗料の飛散を防ぎます。塗装職人のシート看板が良く見える所に掲げられました。 コンクリートからモルタルの剥離を調べて、浮いている箇所にはエポキシ樹脂を注入する等をして外壁の補修をします。 シーリングも肉痩せ、ひび割れなど相当劣化し、かなり深刻なダメージを受けていました。すべて打ち直しです。 シーリングをカッターを使って切り離し、一か所づつ取り除いていきます。この時に出来るだけ残さないように取り除く事が密着度を上げる事にも繋がります。 シーリング作業。カッターでシーリングを取り除いた目地にプライマーと言われる下塗り材をたっぷりと吸わせた後でシーリング剤を注入していきます。2液のシーリングを使う事で幅広な場所も肉厚に施工する事が出来ました。 他のモルタル分もあちこちに痛みがあり、欠損もありました。欠損部はモルタルで埋めて、周囲の模様(パターン)を付けておきます。今は色が違って見えますが、後で塗装を重ねると馴染んだ仕上がりになります。 室内階段の養生や鉄部の錆び止めです。塗装の必要が無い所をあらかじめ覆ってしまう事により、余計な汚れを付ける事なく作業を進める事が出来ます。 錆止め後。鉄部はケレンと言われる下地処理を行い、元々付いていた錆びを落としたり、施工個所に細かな傷を付けてあります。その後でハイポン20デクロを使って塗装した部分は赤茶色に変わりました。ハイポン20デクロとは錆び止め塗料で、このような下地処理を積み重ねる事によって耐久性を確保していきます。 ビルの屋上には高架水槽がありました。鉄部が錆び付いていたり、破損していたりしていたので塗装をする前に補修を行います。 水槽タンクの下の鉄製架台も錆びがかなり進行していたので溶接も行いました。時には溶接工や大工など、それぞれの専門家を交えての施工。どんな所も徹底的に直してから塗装を進めます。 屋上に取り付けられた高架水槽の塗装が完了しました。破損していた鉄部も直され、厚く塗り重ねられた塗料でしっかりとした塗膜が出来上がっています。 タイルも欠損していたので補修します。欠けている所を外し、新しいタイルをはめ込みました。 外壁塗装は水溶性のシリコン塗料で仕上げました。水溶性と言っても乾いてしまえば雨にも強く、溶剤系塗料にも劣らない質を得る事が出来ます。 1階のタイル部分は元々ある色味や風合いを生かす為に専用塗料でクリアに仕上げました。既に塗料を塗ってある所には光沢が出ています。 施工前の建物全景。長年の汚れが全体を覆っていて、薄黒くなってしまっている印象です。 施工後です。オーナー様の要望によりあまり色を変えませんでした。色合いはそのままに高圧洗浄で汚れが落とされ、落ち着いた仕上がりです。 名称はビルですが、形態は居住者さんが住むマンションになっています。 1階タイル部分のクリア塗装です。透明な塗膜を作り上げる事によって陽に反射して光輝き、艶やかな仕上がりになりました。